radsのカンタン!放射線診断ブログ

放射線診断、画像診断の医療画像(CTやMRIなど)についてカンタンに紹介したいと思います。

ラジハ最終回

低髄液圧症
脳は、脳脊髄液(CSF )という水に浮かんでいます。
豆腐みたいな組織なので、自重や衝撃に弱く、浮力と緩衝材が必要なんだと思います。

脳脊髄液は、脳を包んでいる髄膜に包まれた空間に存在し、この髄膜に穴があくと、髄液が漏れてしまう。これが低髄液圧症です。

・小脳扁桃下垂して、大後頭孔に嵌まり込む
・狭くなる脳槽がある
・髄圧と血液(静脈洞サイズ )、(と脳の体積 )がバランスをとる理論(Monro-Kellieの法則)によって、静脈圧が上がり、静脈洞が拡張
・下垂体が腫大
・髄膜が造影される
(水頭症ドレーンから髄液を抜きすぎたときの低髄液圧は、小脳扁桃が嵌まり込まない)


●術中は、マスクします。
●硬膜系を刺すのは麻酔科が得意。