ラジハ7話 「悪性の疑い。/ ○○の疑い。」
白衣
放射線科医は白衣あんまり着なくても仕事できちゃいますね。
読影室にいるときは患者さんに直接会わないので、白衣を着る必要がないので、楽な格好をして働いています。
医師の中でも白衣を着なくていい仕事は珍しいですね。といっても診察や検査のときはもちろん白衣着ていますよ^^
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こんな白衣着たことない・・・
というか白衣の下、なに着てるんですか?
「悪性の疑い。/ ○○の疑い。」
一般用語にみえて、これは医療用語ですよね。
ちなみに放射線科医が、技師さんに、「悪性かどうか」を聞くことはほぼないと思います。私は見たことありません。
放射線科医が技師さんに質問したり頼ったりする場合は、アーチファクト(撮影のしかたによって写ってしまった画像)のことを聞くことがいちばん多いんじゃないでしょうか。やはり技師のほうが、機械(CTやMRI)のパラメータ(撮り方の具合とでもいいますか)に詳しいため、機械ごとの癖がわかってますし、めっちゃ頼りになります。
でも悪性かどうか、みたいな質的診断はふつう聞きませんし、技師さんもあんまり興味ある人すくない気がします(これは私見です)。私のイメージでは、技師さんは存在診断のほうが好きなイメージ。
~の疑い
といっても、どれくらい疑ってるの?
私がよく使う文言は、
・~の像です。
・~と考えます。
・~を第一に/積極的に疑います。
・~と思われます。
・~を疑います。
・~の可能性があります。
・~を除外してください。
・~を否定できません。
くらいですかね。ニュアンスを変えているつもりですが、伝わってるかは、難しいでしょうね。
一応、「~の疑い」は50%以上、しかもまあまあそうだとおもう、というときに書こうかなと思ってはいるんですが、正直、画像診断で、50%以上の確率でそう言える!という所見は意外と少ないというか。
画像には非特異的な所見(なんでもない、というか何かわからないというか)が多いので、これだ!!!と言えるような所見は少ないです。
特に教科書に載っているようなキレイな画像所見なんて、意外とないんです。
本題ですが、
~の疑い
だけで、どれだけ不安になるか・・・
主治医の先生も不安になっていることかと思います。
放射線科医と主治医のコミュニケーションが必要なんです。もっと、どういう意味の、「~疑い」なのかということ。
そのためにカンファレンスを行っています。